経済に足をとられる“親日転向”ベトナム首相

執筆者:松本毅 2008年4月号
カテゴリ: 国際 金融

中国寄りかと懸念されたが、日米欧との絆を強め、外資呼び込みに成功したズン首相。だが、インフレや株下落が足を引っぱり……。[ハノイ発]「政府は明らかに経済動向を見誤った。わが国の経済は一段と不安定さを増している」 二月末、ハノイ市内で開かれた記者会見でのブー・バン・ニン財務相の発言だ。昨年以降、拍車がかかっているインフレ昂進に中央政府の対策が後手に回っているのでは、との地元新聞記者の指摘への弁明だったが、閣僚自らが中央政府の失政を認めたと捉えられかねない内容の発言を公の場でするのは、ベトナムでは異例中の異例。会見の間、ニン財務相は自身の責任分野である金融政策には触れず、海外からの直接および間接投資の急増を政府がコントロールできていないことなど、政府全体の経済政策運営に関わる部分を“誤算”の例に挙げた。

この記事は役に立ちましたか?
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
comment:0
icon
  • 記事の閲覧、コメントの投稿には、会員登録が必要になります。
フォーサイトのお申し込み
注目記事ランキング
  • 24時間
  • 1週間
  • f
最新コメント
最新トピック
  • 新着
  • 高評価
  • コメント数順