訪日は何事もなく終わったが、チベット問題では世界の非難を浴び続ける。「荒っぽく未熟」な対応しかできない部下たちばかりでは――。「笑顔が印象的な、かわいいおじいちゃんじゃない!?」 革命元勲の末娘で、自身も中国共産党中央の職務から退いたばかりの女性老幹部が、思わず洩らした。訪米中に会見するダライ・ラマの映像を、衛星放送を通じて見た時だった。党は官製メディアを総動員してダライ・ラマを「悪魔化」するキャンペーンを展開し、若者を中心とする反欧米運動にまで火をつけたが、足元からも疑問の声が出ている。現役幹部の一人は言い切った。
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