中国が「新疆ウイグル」に悩むのはこれからだ

執筆者:藤田洋毅 2008年10月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中国・台湾

オリンピックを機にはっきりと覚醒した少数民族の“独立”意識。遠い北京からの制御は容易なことではなく……。 中国・新疆ウイグル自治区の区都ウルムチに住む旧友と、久々に再会した。にぎやかに杯を重ね、北京オリンピックを前に相次いだテロ事件の話題になった時、彼の笑顔が急に凍った。「カシュガルやクチャなど南疆(自治区南部)一帯は物騒みたいですが、ウルムチは知り合いのみんなが安全だと断言していますね」と、平穏無事を確かめたつもりだったが、彼は困ったような顔つきになり、無言のまま何度も首を横に振って、右手を首に当てて力を込めグイッと前に引いたのだ。宴卓は一転、重苦しい沈黙に包まれた。

この記事は役に立ちましたか?
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
comment:0
icon
  • 記事の閲覧、コメントの投稿には、会員登録が必要になります。
フォーサイトのお申し込み
注目記事ランキング
  • 24時間
  • 1週間
  • f
  • 新着
  • 高評価
  • コメント数順