「残り三カ月」のワヒド政権

執筆者:田畑昭 2001年5月号
カテゴリ: 国際 金融

八月までの政権交代が濃厚となり、レイムダック化が急速に進んでいる[ジャカルタ発]インドネシア政局がいよいよ正念場を迎えている。「私は辞任しない」と強気一辺倒のワヒド大統領だが、命運は八月までに尽きるとの見方が大勢だ。果たして政権交代はスムーズに行くのか、「大統領に命を捧げる」と息巻く過激な大統領支持派が一九九八年五月のスハルト退陣劇を思い出させるような暴動を起こすのか。いずれにせよ、今後数カ月のインドネシアは政治危機、治安情勢の一層の不安定、経済の停滞を招くことは間違いなく、インドネシア初の民主化政権として登場したワヒド政権は、議会を軽視したために取り返しのつかない失政を犯したと言わざるを得ない。

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