「先進的消費者」の生活と意見

成毛眞
執筆者:成毛眞 2003年3月号
カテゴリ: 文化・歴史 金融

 いろいろな将来予測を立ててみたが、ここ数年で最大の読み間違いはインターネット販売の成否だった。こんなに普及するわけはないと思っていたのだ。自分をふくめ消費者は商品が展示されている店頭で、品選びを楽しみ、品質を確かめ、店員とのコミュニケーションを大切にすると考えていた。株式やオークションなどはインターネット向きの特殊商品だと思っていたのだ。 しかしある日、自分の商品購入の半分以上がインターネット経由になっているのに気づき、愕然とした。雑誌を除く書籍はほぼ一〇〇%インターネットで買う。一度に大量に買うため、選ぶにしても持ち帰るにしても書籍の重量を考えると圧倒的に便利なのだ。 家電やスポーツ用品もインターネットで買う。最近では空気清浄機のフィルター、ヘッドホン、カメラの交換レンズなどだ。消耗品のフィルターなど大型家電店ですら在庫がない。ボーズのヘッドホンは通信販売のみでしか入手できない。中古品しか買わないゴルフクラブもインターネット上の方が品揃えが豊富なのだ。 電動キックボードなどの乗り物や旅行予約までもインターネットだ。理由は安いの一言に尽きる。キックボードは四千円で手に入れた。普段着はGAPブランドが多いのだが、これも米国のサイトから直接購入しようと思っている。なにせ安い。いくらバーゲンセール中とはいえズボンが九ドル九十九セントなのだ。

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執筆者プロフィール
成毛眞
成毛眞 中央大学卒業後、自動車部品メーカー、株式会社アスキーなどを経て、1986年マイクロソフト株式会社に入社。1991(平成3)年、同社代表取締役社長に就任。2000年に退社後、投資コンサルティング会社「インスパイア」を設立。さまざまなベンチャー企業の取締役・顧問、早稲田大学客員教授ほか、「おすすめ本」を紹介する「HONZ」代表を務める。著書に『本は10冊同時に読め!』『日本人の9割に英語はいらない』『就活に「日経」はいらない』『大人げない大人になれ!』『ビル・ゲイツとやり合うために仕方なく英語を練習しました。 成毛式「割り切り&手抜き」勉強法』など(写真©岡倉禎志)。
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