稲田防衛大臣「南スーダン視察」の違和感

林吉永
執筆者:林吉永 2016年10月17日
エリア: アフリカ 日本

 稲田朋美防衛大臣は、駆けつけ警護発令に関して、「隊員が安全を確保しつつ有意義な行動ができるような現地の状況であるのか、私が見られる範囲で見てくることは重要で、政府全体の判断の一助にしたい」との目的で南スーダン派遣陸自部隊を視察した。稲田大臣の視察には、「閣僚である政治家」「安全保障外交上のキーパーソン」「陸海空自衛隊の指揮官」という異なる立場があり、それぞれが深く関係し合っている。
 7時間の滞在で判断材料を得るというパフォーマンスであったが、見ないよりは見た方がいい。しかし、垣間見だけの判断ミスは国を危うくする。

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執筆者プロフィール
林吉永 はやし・よしなが NPO国際地政学研究所理事、軍事史学者。1942年神奈川県生れ。65年防衛大卒、米国空軍大学留学、航空幕僚監部総務課長などを経て、航空自衛隊北部航空警戒管制団司令、第7航空団司令、幹部候補生学校長を歴任、退官後2007年まで防衛研究所戦史部長。日本戦略研究フォーラム常務理事を経て、2011年9月国際地政学研究所を発起設立。政府調査業務の執筆編集、シンポジウムの企画運営、海外研究所との協同セミナーの企画運営などを行っている。
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