稲田朋美防衛大臣は、駆けつけ警護発令に関して、「隊員が安全を確保しつつ有意義な行動ができるような現地の状況であるのか、私が見られる範囲で見てくることは重要で、政府全体の判断の一助にしたい」との目的で南スーダン派遣陸自部隊を視察した。稲田大臣の視察には、「閣僚である政治家」「安全保障外交上のキーパーソン」「陸海空自衛隊の指揮官」という異なる立場があり、それぞれが深く関係し合っている。
7時間の滞在で判断材料を得るというパフォーマンスであったが、見ないよりは見た方がいい。しかし、垣間見だけの判断ミスは国を危うくする。

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