「朴槿恵」はどこで間違えたのか:「泥沼スキャンダル」の原点

執筆者:原口淳一 2016年11月25日
11月19日、ソウル中心部で再び「朴槿恵退陣」を求める大規模デモが開かれた(C)AFP=時事

 

「大統領」という言葉が60カ所以上、うち十数カ所には「大統領の指示」と明記されていた。

 韓国・検察特別捜査本部は11月20日、朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告ら3人を公訴提起し、起訴状の中で「大統領の犯罪」を詳細に描いてみせた。これを青瓦台(大統領府)は激しく非難、「人格殺人」という言葉まで持ち出し、今後の一切の聴取を拒否した。韓国社会を揺さぶり続ける「崔順実ゲート事件」は、検察対大統領府の泥沼対決の様相を呈してきた。

 

大統領は「真っ黒」

 朴槿恵が大統領でなければ、即刻、逮捕であるのに――この悔しさが、起訴状の行間に込められている。

 崔順実ら3人による「職権濫用」「強要」「機密漏洩」などの事件には、それぞれに「大統領と共謀」が明記されている。

 ▽崔順実らが韓国大手企業約50社に圧力をかけ、崔が実質支配する2つの財団に資金を出すよう強要した事件:「大統領から『全経連(全国経済人連合会)傘下の企業に資金を拠出させ、各300億ウォン(約28億円)規模の文化と体育関連財団を設立せよ』という趣旨の指示を受け……」「大統領は(各大手企業に)……積極支援してほしいとの趣旨の発言をした」

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執筆者プロフィール
原口淳一 ジャーナリスト。主に朝鮮半島問題に関して精力的に取材を続けている。
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