経済の頭で考えたこと
経済の頭で考えたこと(89)

「キャッシュレス社会」実現へ突き進む「インド・モディ政権」の超本気度

田中直毅
バイブラント・グジャラートに参加した世耕経産相(左)と握手するモディ首相 (C)AFP=時事

 1月10日にインドのグジャラート州の州都ガンディナガールで開かれた「バイブラント・グジャラート(グジャラート州活性化)」の開会式でのモディ首相は、彼に寄せられる賛辞に喜色満面であった。彼はグジャラート州の首相を12年間務め、3年前にインドの首相の座に就いた。隔年の「バイブラント・グジャラート」開催は彼の発案によるもので、いわば故郷に錦を飾るという側面もあった。かつての州都アーメダバードから政治都市ガンディナガールまでの車で30分余りの道路脇には象徴的な看板が掲げられていた。モディ首相の写真の隣には「ゴー・デジタル、ゴー・キャッシュレス」(電子空間へ、現金なしの社会へ)の標語があった。ここにこそ、モディ首相しか構想できない、いわば異次元の政治と経済の空間が広がろうとしている。

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執筆者プロフィール
田中直毅 国際公共政策研究センター理事長。1945年生れ。国民経済研究協会主任研究員を経て、84年より本格的に評論活動を始める。専門は国際政治・経済。2007年4月から現職。政府審議会委員を多数歴任。著書に『最後の十年 日本経済の構想』(日本経済新聞社)、『マネーが止まった』(講談社)などがある。
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