『めぐみ園の夏』刊行記念インタビュー
高杉 良「 いつも腹を空かせて、走り回っていた」

高杉良
執筆者:高杉良 2017年7月13日
エリア: 日本
 

 

――数々の経済小説、企業小説で知られる高杉さんが、初の自伝的作品『めぐみ園の夏』(新潮社)に取り組んだきっかけを教えてください。
 ちょうど2年前の今頃です。息子一家と食事していた時に、これまで経済物、企業物でやってきたが、そろそろ自分のことを書いたらという話になりました。考えてもみなかった話ですが、そうか、書くなら「めぐみ園」だろうと。

 

――作品の舞台は、昭和25年、千葉県の児童養護施設。そこに小学校六年生の杉田亮平君が入園してきます。
 本名そのままではちょっとね(笑)。1字変えることにしましたが、もちろん僕自身といっていい。書くと決めたら、どっと湧き出すように記憶がよみがえってきました。あの多感な少年時代の1年半のことは、よく憶えているんですね。大学ノートに、どんどんメモを取っていきました。

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執筆者プロフィール
高杉良 1939(昭和14)年、東京生まれ。科学専門紙記者、編集長を経て1975年『虚構の城』で作家デビュー。以来、経済界全般にわたって材を得、綿密な取材によって徹底したリアリティにこだわった問題作、話題作を次々に発表している。主な作品に『小説 日本興業銀行』『労働貴族』『広報室沈黙す』『燃ゆるとき』『濁流』『金融腐蝕列島』『不撓不屈』『虚像』『第四権力』『小説ヤマト運輸』『最強の経営者 小説・樋口廣太郎―アサヒビールを再生させた男』(プレジデント社)などがある。
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