[憲法9条]

「憲法9条改正」を考える(上)突然登場した「自衛隊加憲」

伊藤俊幸
執筆者:伊藤俊幸 2017年8月3日
エリア: 日本
5月3日、憲法改正推進派のフォーラムに寄せたビデオメッセージで、改憲について語る安倍晋三首相 (C)時事

 

 本年5月3日の憲法記念日、安倍晋三首相は憲法改正に関する2つのメッセージを発表した。1つは、憲法改正を求める集会「第19回公開憲法フォーラム」へのビデオメッセージで、もう1つは同日付『読売新聞』朝刊に掲載された、憲法についてのインタビュー記事だ。

 これらの中で最も重要なのは、憲法9条についての主張である。安倍首相は「『9条1項、2項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込む』という考え方、これは国民的な議論に値するのだろう」(ビデオ)、「9条については、平和主義の理念はこれからも堅持していく。そこで例えば、1項、2項をそのまま残し、その上で自衛隊の記述を書き加える。そういう考え方もある」(『読売』)と言う。つまり従来の「9条改憲」ではなく「9条加憲」を提案したのだ。

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執筆者プロフィール
伊藤俊幸 元海将、金沢工業大学虎ノ門大学院教授、キヤノングローバル戦略研究所客員研究員。1958年生まれ。防衛大学校機械工学科卒業、筑波大学大学院地域研究科修了。潜水艦はやしお艦長、在米国防衛駐在官、第二潜水隊司令、海幕広報室長、海幕情報課長、情報本部情報官、海幕指揮通信情報部長、第二術科学校長、統合幕僚学校長を経て、海上自衛隊呉地方総監を最後に2015年8月退官。
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