「株価上昇」継続に必要な「ポスト・アベノミクス」

執筆者:磯山友幸 2018年1月16日
タグ: 安倍晋三 日本
エリア: アジア
今は堅調な株価だが……(C)時事

 

 株価が堅調だ。2017年末の日経平均株価は2万2764円94銭と、2016年末の1万9114円37銭を上回った。6年連続で前年末の終値水準を上回る「陽線」となった。2016年はかろうじて前年を上回ったが、2017年は3650円も上回る大幅高となった。年末の株価水準としては26年ぶりの高値である。

 米国の株価が年明け以降ほぼ上昇していることが追い風になっており、国内景気の先行きへの期待感も株価に表れているとみられる。発足して5年を迎えた安倍晋三内閣が掲げてきた「デフレ脱却」がようやく現実味を帯び、首相が訴え続けた「経済好循環」も実現しそうな気配になってきたことがある。

カテゴリ: 経済・ビジネス 政治
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執筆者プロフィール
磯山友幸(いそやまともゆき) 1962年生れ。早稲田大学政治経済学部卒。87年日本経済新聞社に入社し、大阪証券部、東京証券部、「日経ビジネス」などで記者。その後、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、東京証券部次長、「日経ビジネス」副編集長、編集委員などを務める。現在はフリーの経済ジャーナリスト活動とともに、千葉商科大学教授も務める。著書に『2022年、「働き方」はこうなる』 (PHPビジネス新書)、『国際会計基準戦争 完結編』、『ブランド王国スイスの秘密』(以上、日経BP社)、共著に『株主の反乱』(日本経済新聞社)、『破天荒弁護士クボリ伝』(日経BP社)、編著書に『ビジネス弁護士大全』(日経BP社)、『「理」と「情」の狭間――大塚家具から考えるコーポレートガバナンス』(日経BP社)などがある。
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