岩瀬昇のエネルギー通信 (73)

メキシコ新大統領「エネルギー国家管理」方針で改革後退の可能性

執筆者:岩瀬昇 2018年9月15日
エリア: 中南米
12月に就任する「アムロ」新大統領の方針でエネルギー市場にも影響が出そう(C)AFP=時事

 

 筆者は、「ブレグジット」に関するEU(欧州連合)との交渉がどう展開するのか、特に「ヒトの移動」に関しどのような合意がなされるのか、場合によっては英領北海の石油ガス生産に大きな影響を与えることになる、と英国の業界団体「Oil and Gas UK」が警告している、という『フィナンシャル・タイムズ』(FT)の記事を本欄で紹介したばかりだ(9月12日「英『ブレグジット』で石油業界が警告する『熟練工不足』」)。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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