EUの辺境「ブルガリア」から(上) やせ細る国家
欧州連合(EU)といえば、ドイツのメルケル政権とフランスのマクロン政権との間の連携、英国の離脱騒動、ブリュッセル(ベルギー)を舞台にした政策の駆け引きなど、主要国と欧州委員会の動向ばかりが普段注目を集める。一方で、加盟国でありながら日本のニュースにほとんど登場しない国も少なくない。
ブルガリアは、後者の典型だろう。島国のキプロスをのぞくとEUの東の端にあたり、欧州内でも話題にのぼることは少ない。加盟28カ国で最も貧しく、繁栄と発展から取り残された感が拭えない。EUの加盟国間の格差を象徴する存在でもある。
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