米中首脳会談「成果」と「失敗」

Foresight World Watcher's 5Tips

執筆者:フォーサイト編集部 2023年11月17日
タグ: アメリカ 中国
エリア: アジア 北米
米国の投資家の間では中国に大きく賭けようとの熱意は薄れている[2023年11月15日、米国・カリフォルニア州ウッドサイド](C) AFP=時事

 今週もお疲れ様でした。対立が衝突へと発展するリスクに安全装置を作れるか、国際社会の注目を集めた米中首脳会談が15日に開かれました。会談を終えたばかりのバイデン米大統領から「(習近平中国国家主席は)独裁者」との発言が飛び出す背景には、国内の反中意識に対する目配りもあったものと思われます。一筋縄ではいかない両国関係ですが、まずはこの会談で何が前進し、何が前進に失敗したのか、ポイントをまとめておきたいと思います。

 フォーサイト編集部が週末に熟読したい記事、皆様もよろしければご一緒に。

[WORLD BRIEF]The Big Takeaways From the Biden-Xi APEC Meeting【Alexandra Sharp/Foreign Policy/11月16日付】

[SITUATION REPORT]The U.S.-China Hotline Rings Again【Robbie Gramer、Jack Detsch/Foreign Policy/11月16日付】

 APEC(アジア太平洋経済協力)首脳会合に先だち、ジョー・バイデン米大統領と習近平中国国家主席の会談がサンフランシスコで行われた。米「フォーリン・ポリシー(FP)」誌の夕刊ニューズレター(平日発行)「ワールド・ブリーフ」は11月16日号「バイデン習APEC会談の大きな収穫」で、会談を通じての米国の成果と失敗を3点ずつ挙げている(筆者は同レター担当記者のアレクサンドラ・シャープ)。

【成果】

■米中間の軍事ホットラインの再開で合意

■中国によるフェンタニル(合成麻薬)の生産抑制で合意

■中国が米国への新たなパンダの“貸し出し”を示唆

【失敗】

■台湾、北朝鮮、イランなど「地政学的な火種」をめぐる共通理解が成立せず……

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カテゴリ: 政治
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