日本企業によるインド・ビジネスが規模、業種ともに拡大し始めた。これまではスズキやデンソーなど自動車関連メーカーが対印投資の中心だったが、韓国勢に後れを取っていた家電メーカーをはじめ、エネルギー、通信、金融など多彩な企業が相次ぎインドでの事業をスタート、強化している。 ソニーは二〇〇八年度、液晶テレビの出荷を前年比約四倍に増やし、シェア二九%で首位の韓国・サムスンと約三ポイント差に肉迫。所得の増加で、割高だが高品質の日本製家電がインドでも売れることを実証した。ノートパソコンでも来年度にシェア二〇%の大台を目指す。

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