9月15日に開会している今年の国連総会、注目が集まるのは9月28日から始まる各国首脳級による一般討論演説である。その初日に、ロシアのプーチン大統領が登壇する。プーチンにとっては10年ぶりの国連総会・一般討論演説である。
同日に米露首脳会談(および日露首脳会談も)が行われる見通しだが、ロシア側は演説や会談でシリア問題を主要な課題とする旨を盛んに発信している。30日にはロシアを議長国とする国連安保理で、シリア・イラクや北アフリカのテロ、すなわち「イスラーム国」問題を扱う協議が開かれるのと合わせ、ロシアは今国連総会をシリアを中心に対「イスラーム国」の軍事・外交で主導権を発揮する場にしようと全力を挙げている模様だ。

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