KDDI通信障害「過去最悪の86時間」は何を怠った結果なのか

執筆者:町田 徹 2022年7月15日
タグ: 5G 日本
エリア: アジア
トラブルの悪化を避けるためには、ユーザーに利用の自粛を呼びかけるべきではなかったか[通信障害が続いていることを知らせるKDDIのホームページ=7月3日午前] (C)時事
紛れもなく歴史的規模のトラブルだ。KDDIの回線を使うMVNOの格安SIMやIoTを活用したコネクテッド・カーなどにも影響が拡大したこの事態は、携帯電話を基幹インフラにしたIT情報社会の脆弱なアキレス腱を剥き出しにしている。政府と通信事業者の危機管理には何が足りず、利用者はどう備えるべきなのか。

 完全復旧まで発生から86時間を要し、最大で3915万回線の利用者に影響した可能性がある――。

 日本の携帯電話の歴史上、最大のトラブルとなったKDDIの通信障害は、いったいなぜ、これほどまでに深刻化して事態が長期化したのだろうか。もっと早期に収拾する手立てはなかったのか。

 今回のトラブルはKDDI1社の問題にとどまらない。日本のIT情報社会の脆弱さを浮き彫りにする大事件だったと言える。

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執筆者プロフィール
町田 徹 1960年大阪生まれ。経済ジャーナリスト、ノンフィクション作家。神戸商科大学(現・兵庫県立大学)卒業後、日本経済新聞社に入社。米ペンシルべニア大学ウォートンスクールに社費留学。雑誌編集者を経て独立。「日興コーディアル証券『封印されたスキャンダル』」(『月刊現代』2006年2月号)で「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」大賞を受賞。著書に『電力と震災 東北「復興」電力物語』『行人坂の魔物 みずほ銀行とハゲタカ・ファンドに取り憑いた「呪縛」』などがある。2014年~2020年、株式会社ゆうちょ銀行社外取締役。2019年~、吉本興業株式会社経営アドバイザリー委員。
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