軍政長期化で沈む「タイ経済」に明日はあるか

 東南アジア諸国連合(ASEAN)の優等生として成長し、自動車、電機・電子などでASEAN随一ともいえる産業集積を築いたタイが停滞感を深めている。数年前、ブームの様相を示していた消費は落ち込み、外資の投資も急減速した。2014年5月にクーデターでインラック政権を倒し、権力を握った軍政が強権体質を露わにし、国内に暗い影を落とす一方、ベトナム、カンボジア、ミャンマーなど周辺国が外資の投資を吸引、タイの地位を脅かしつつあるからだ。政治状況からみれば軍政に出口はなく、軍政が急接近した中国も救世主にはなっていない。4000社を超える現地進出の日本企業は静かにタイ投資を見直し始めている。

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