「古い友人」を「使用人」に替えるプーチン大統領の新戦略

名越健郎
執筆者:名越健郎 2016年8月16日
カテゴリ: 国際 外交・安全保障
エリア: ロシア 日本
8月12日、クレムリンで前任の大統領府長官セルゲイ・イワノフ氏(左)、プーチン大統領(中央)と会うワイノ新大統領府長官 (C)AFP=時事

 ロシアのプーチン大統領が8月12日、長年の盟友だったセルゲイ・イワノフ大統領府長官(63)を更迭し、アントン・ワイノ副長官(44)を昇格させたことは、「古い友人を使用人に取り替える人事の一環」(政治評論家、スタニスラフ・ベルホフスキー氏)と受け取られている。大統領府長官は巨大な権力機構となった大統領府を統括する重要ポスト。9月18日の下院選を控え、世代交代や指導部一新が進む可能性もある。「反日派」のイワノフ氏が「知日派」のワイノ氏に交代することは、日本の対露外交にとってプラスとなる。

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執筆者プロフィール
名越健郎 1953年岡山県生れ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長を歴任。2011年、同社退社。現在、拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学東アジア調査研究センター特任教授。著書に『クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史』(中公新書)、『独裁者たちへ!!―ひと口レジスタンス459』(講談社)、『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)、『独裁者プーチン』(文春新書)など。
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