「ロシアゲート」疑惑:閉塞のジレンマに陥る「プーチン外交」

名越健郎
執筆者:名越健郎 2017年5月23日
カテゴリ: 国際 外交・安全保障
外交的孤立が深まる中、唯一手を差し伸べているのは日本なのだが(写真は4月の日露首脳会談)(c)EPA=時事

 

 トランプ米政権の「ロシアゲート」疑惑は、遂に強力な権限を持つ特別検察官が設置され、新たな段階に入った。今後の捜査次第で、トランプ大統領は窮地に立たされる恐れがあるが、ロシアは一貫して疑惑関与を否定し、苦々しく見ている。米露関係も引き続き低調に推移しており、トランプ大統領当選後に高まった関係改善機運も消え去った。一連の展開は、米政界や社会に占める反露感情の高さを浮き彫りにしており、米露関係改善の限界も見せつけた。トランプ政権誕生に歓喜したロシアの思惑は裏目に出た。

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執筆者プロフィール
名越健郎 1953年岡山県生れ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長を歴任。2011年、同社退社。現在、拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学東アジア調査研究センター特任教授。著書に『クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史』(中公新書)、『独裁者たちへ!!―ひと口レジスタンス459』(講談社)、『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)、『独裁者プーチン』(文春新書)など。
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