2014年のマレーシア航空17便撃墜事件では、自衛隊機が捜索救助活動をおこなったが、当時のNSS次長だった兼原信克氏によると、NSCに諮ったことでこれまでにないスピードで決定が下ったという。
また、スタッフ組織の強化にも意義を見出せる。新設されたNSS局長は、内閣官房副長官に準ずる内閣危機管理監(危機管理に関する実務トップ)と同格として、従来の内閣安全保障部門のスタッフ組織のトップであった安全保障・危機管理担当の内閣官房副長官補(事務次官級)より格上に位置づけられた。
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