ミャンマーの最大野党・国民民主連盟(NLD)が揺れている。NLDは、決定権を握るアウン・サン・スー・チー書記長(五九)と、同氏に近いティン・ウ副議長(七七)が昨年五月末以来、軍事政権によって拘束・軟禁中。二人が不在の執行部「中央執行委員会(CEC)」はアウン・シュエ議長(八五)以下七人で、その平均年齢は八十歳を超える。 ヤンゴンの党本部で先に開かれた全国州・管区代表者大会では、青年部代表らから、「スー・チー氏不在の間、何も決定できない執行部の責任は大きい」「スー・チー氏抜きで党勢を拡大する方策を模索すべき」など批判が続出。CEC若返りのため、メンバーを最大二十人に拡大する提案が出された。

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