米議会で吹き荒れる「チャイナ・バッシング(中国叩き)」。中国政府は七月、人民元を対ドルで二%切り上げて米中摩擦の嵐を鎮めようと動いたが、八月十二日に発表された今年上半期の米国の対中貿易赤字は過去最大を大きく更新。議会が休会明けとなる九月からバッシングが再び勢いづく可能性が高い。 議会の数多いチャイナ・バッシャーのうち主役級を演じるのが、民主党のチャールズ・シューマー上院議員と共和党のリンゼー・グラム上院議員の異色の超党派コンビだ。今春二人が上院に提出した対中報復関税法案は、本会議でいま採決されれば可決されかねない勢いで広い支持を集めている。

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