九月二十六日の所信表明演説で小泉首相が挙げた「郵政後」の政策課題は、三位一体改革、政府系金融機関の統廃合、公務員制度改革、の三つだった。しかし、具体的なことは語らずじまい。“改革派”と呼ばれた知事は何を求める? 衆議院選挙の結果は、小泉純一郎首相が改革をさらに加速させることへの大きな期待表明だったといえよう。しかし、大量に議席を確保したところで、それに安住したのでは意味がない。今こそ、郵政民営化以外の“聖域なき構造改革”にも邁進しなければならない。自民党総裁の任期は残り一年をきった。限られた時間の中で何をどう改革すべきか。キャリア官僚を経て宮城県知事を三期務めた浅野史郎氏(五七)に、中央と地方の視点から聞いた。

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