1月30、31日の両日、エチオピアのアディスアベバで「アフリカ連合(AU)サミット」が開かれ、ジンバブエのムガベ大統領が新議長に就任した。10の21乗(1兆×10億)という史上空前のハイパーインフレを引き起こし、ジンバブエ経済を破綻に追い込んだあのムガベである。また、今回のサミットではAU財政の自立化が目標として掲げられた。
AUの運営を司るAU委員会の議長は現在、南アフリカのヌコサザナ・ドラミニ=ズマが務めている。ズマ南アフリカ大統領の元妻であり、ズマ大統領が自分の後継者として次期大統領に目しているといわれる人物だ。いまのAU運営には南アフリカ政府の意向が働いており、欧米と対立するムガベを担ぎだしたことにも、おそらく南アフリカの意思が反映されている。
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