資源高騰で急激な経済成長を遂げつつあるのに、いまだ改善されない貧困。その最大の原因は近代化が大幅に遅れた農業にある。 今年は日本のアフリカ観とアフリカ政策が、国際的に注目を集める年になる。五月に日本政府主催の第四回アフリカ開発会議(TICADIV)が開催されるのみならず、七月のG8北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)ではアフリカ諸国が参加する拡大会合も予定されているからだ。ここ数年、G8サミットでは毎回アフリカ問題が議論され、議長国は対アフリカ政策をとりまとめなければならない。したがって、それに先立つTICADにも実質的な成果が求められる。

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