その動きは黒竜江省から始まった。「第二次土地革命」の胎動は、共産党支配体制を根底から揺るがしつつある。[北京発]チベット騒動を武力で押さえ込んだ中国だが、共産党体制をより根幹から揺るがす事態が九億人の農村で進行している。開発によって農地を強制収用され、生活の糧を奪われた農民たちが「土地所有権宣言」を発表して農地の奪回に動き出したのだ。農地は「集団所有」とする共産党の大原則に反旗を翻し、農地の「私有化」を堂々と表明している。宣言は全国に広がる気配を見せており、地主の土地を農民に分け与えた中国革命当時に次ぐ「第二次土地革命」とも叫ばれている。
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