YES 95% 日本中を震撼させた神戸市須磨区の小学生五人が殺傷された事件。「酒鬼薔薇聖斗」の名前で犯行声明を出した少年A(事件当時十四歳)が二〇一〇年までに退院し、一般社会で暮らしている確率は極めて高い。 医療少年院には、最長で二十六歳の誕生日前日まで収容しておくことが可能だ。しかし、再犯の恐れがないなどの条件が整えば、仮退院が認められ、三年程度で退院するのが普通とされている。退院の時期は、教育係の教官や少年院内外の精神科医らが判断し、最終的に院長が決裁して決めることになる。「収容期間の判断は、ケースバイケース」(医療少年院関係者)。つまり、いつ退院してもおかしくないわけだ。

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