日本が世界に誇る自動車産業にとって、排ガス浄化触媒であるプラチナは不可欠な資源である。自動車用触媒としての用途はプラチナの総需要の約4割を占めている。
プラチナは賦存に地域的な偏りがあり、プラチナの7割強は南アフリカ1国で生産されている。自動車産業をリーディング・インダストリーとする日本は、そのプラチナを世界でもっとも輸入している国だ。南アからプラチナを安定的に確保することは日本経済にとって死活的に重要であり、そのためには南アの経済情勢の安定と、経済を安定させるための政治の安定が重要である。
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