
震災後、店の跡地で立ちすくんだ冨山さん(筆者撮影)
東日本大震災での津波被害から復興すべく、未曽有の規模の土地区画整理事業が今も続く岩手県陸前高田市。震災から経過した7年9カ月の時間は、多くの住民を古里から離れさせ、いまだ新しい街の姿は見えない。
そんな折、見渡す限り土色の風景に1軒、小さな家が建った。津波で消えた店をよみがえらせようと奮闘してきたジャズ喫茶の主人の住まいだ。店の着工を間近にして建設資材が高騰。資金不足に悩みながらも、「音楽でもう1度、この街に人のにぎわいを」と思いは膨らむ。

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