
華春瑩報道局長が送るメッセージとは(C)時事
天に唾する話だが、日本の中国分析は概して当たらない。昨今、書店に犇めく「中国崩壊」の予言書の話ではない。学者が真剣に分析した長期トレンドも高い確率で外れる。もちろん対日政策も例外ではない。
原因は明確だ。短いキーワードの「公式」風に単純化された認識ばかりが共有されるからだ。
岸田文雄政権の発足に伴い二階俊博自民党幹事長が失脚すると、「日中関係は悪化する」との観測が広がった。これなどは典型的だ。同じく2020年のアメリカ大統領選挙では「民主党が勝てば中国が喜ぶ」との説も広がった。いずれも、現状はどうだろうか。

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