
正念場を迎えたベネット氏(C)EPA=時事
イスラエルのナフタリ・ベネット政権が6月13日の発足1年を前に、崩壊の危機に瀕している。昨年6月、連立不成立による3回の総選挙の末に発足したベネット政権は、12年間政権を維持した右派のベンヤミン・ネタニヤフ政権を打倒するために右派や左派、アラブ系政党など8党が連立してできた「寄り合い所帯」。各党はパレスチナや入植地を巡る政策で対立しながらも妥協を続けてきたが、ここへきて議員に政権離脱の動きが見えてきた。 多くの地元メディアは「政権は数週間以内に崩壊するだろう」と予測する。イスラエル政界の動きは、中東地域にどう影響を及ぼすのだろうか。

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