イスラエル「ネタニヤフ外交」に影を落とす「極右」の存在

執筆者:三木幸治 2022年11月10日
タグ: イスラエル
エリア: 中東
ベングヴィール氏に大きな借りをつくったネタニヤフ氏(C)AFP=時事
 
3年半で5回目となる総選挙を制し、ネタニヤフ氏が首相に返り咲く見通しとなった。議会の過半数を獲得するうえで手を組んだのが極右政治家のベングヴィール氏だが、彼の存在は新政権の外交に暗い影を落とす。

 11月1日のイスラエル総選挙(定数120)で、ベンヤミン・ネタニヤフ元首相率いる右派陣営が64議席を獲得し、中道、左派が中心のヤイル・ラピド連立政権に勝利した。ネタニヤフ氏は1年ぶりに首相に復帰する見通しだ。

「市民が今までと違う国を求めていることは明らかだ。安全保障、そして物価の安定だ。(政府に)弱さではなく、力強さを求めたのだ」

 ネタニヤフ氏は2日、支持者との集会で満面の笑みを浮かべ、こう述べた。

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カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
三木幸治(みきこうじ) 毎日新聞エルサレム特派員。2002年入社。水戸支局、東京社会部、中部報道センターなどに勤務した後、2016~20年にウィーン特派員。21年4月から現職。
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