エリザベス後のイギリス王室―チャールズ3世の役割とは―

執筆者:君塚直隆 2022年10月3日
エリア: ヨーロッパ その他
新国王チャールズ3世とカミラ王妃、ウィリアム皇太子(左端) ©AFP=時事
70年にわたって君臨したエリザベス2世が崩御し、新国王として即位したチャールズ3世。ダイアナ妃との離婚で一時イメージが悪化したが、コモンウェルス(旧英連邦諸国)との良好な関係を保つことにかけては、すでに女王に劣らない実績がある。他方で国内では、スコットランド独立問題など難題が待ち受けており、連合王国の紐帯を維持するためには王室全体の支えが欠かせない。

 

 2022年9月8日、イギリスのエリザベス2世女王が崩御した。その治世は70年と214日に及び、イギリス史上最長のものとなった。19日におこなわれた葬儀には、アメリカのジョー・バイデン大統領や日本の天皇皇后両陛下、そしてヨーロッパのすべての王侯など、世界の約200の国と地域から弔問客が駆けつけてきた。荘厳にして華麗なる儀式ののちにウィンザーに葬られた女王は、いずれ「エリザベス大王(Elizabeth the Great)」と呼ばれるだろう。しかし問題は、この偉大なる君主を失った後のイギリス王室である。

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執筆者プロフィール
君塚直隆 関東学院大学国際文化学部教授。1967年東京都生まれ。立教大学文学部史学科卒業。英国オックスフォード大学セント・アントニーズ・コレッジ留学。上智大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程修了。博士(史学)。東京大学客員助教授、神奈川県立外語短期大学教授などを経て、関東学院大学国際文化学部教授。専攻はイギリス政治外交史、ヨーロッパ国際政治史。著書に『立憲君主制の現在』(新潮選書/2018年サントリー学芸賞受賞)、『ヴィクトリア女王』(中公新書)、『エリザベス女王』(中公新書)、『物語 イギリスの歴史』(中公新書)、『ヨーロッパ近代史』(ちくま新書)、『悪党たちの大英帝国』(新潮選書)、『王室外交物語』(光文社新書)他多数。
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