もはや「南北統一」より「このままがいい」韓国MZ世代

執筆者: 2022年10月24日
タグ: 韓国 北朝鮮
エリア: アジア
統一は「必要でもなければ可能でもない」と感じる若者が増えている[南北首脳会談20周年を記念するデモでプラカードを掲げる統一支持派=2020年6月13日](C)AFP=時事
朝鮮戦争の記憶はおろか2000年代の南北交流の経験もない世代にとって、北朝鮮は「実感」が難しい存在になりつつある。最新の韓国「統一意識調査」の結果から浮かび上がるのは、若年層で「民族意識」が薄れ、実利の観点で南北統一を捉える傾向だ。

「同じ民族だから南北統一を目指すのは当然だ」――。

 朝鮮戦争休戦から約70年間、韓国社会に共有されてきた「南北統一観」が今まさに岐路に立たされている。南北統一に必要性を感じる人は減少し、統一に関する意識に世代間のギャップが広がっているのである。本稿は、毎年発表される「統一意識調査」をもとに、韓国社会における南北統一意識の変化を読み解く。

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カテゴリ: 政治 社会
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