Weekly北朝鮮『労働新聞』
Weekly北朝鮮『労働新聞』 (152)

「党中央委員会本部代表会」がメディアに初の登場:第9回党大会の準備進む(2026年1月25日~2026年1月31日)

執筆者:礒﨑敦仁 2026年2月2日
タグ: 北朝鮮 金正恩
エリア: アジア
27日に行われた多連装ロケット砲の発射実験は、日本の防衛省が「2発」だと発表していたが、北朝鮮メディアは4発であったことを明らかにした[娘とともに実験に立ち会う金正恩国務委員長=2026年1月27日](C)AFP=時事
『労働新聞』は朝鮮労働党第9回大会の開催を前に「地方発展20×10政策」の成果を誇示し、今年も20の市・郡で工場建設と保健医療施設、文化サービス拠点を建設すると伝えた。ベネズエラ情勢は昨年12月だけでも17件の関連記事が掲載されたが、米国によるニコラス・マドゥロ大統領の拘束は、国内向けには知らされていない。【『労働新聞』注目記事を毎週解読】

 朝鮮労働党第9回大会の開催が迫っていると見られる中、1月30日付第3面には、「党中央委員会本部代表会」が開催されたことを伝える記事が掲載された。党本部の「代表会」が北朝鮮メディアに登場したのは初めてのことである。従来は各地方のほか、朝鮮人民軍、内閣などの機関内党組織で代表会が開催されたことのみが報じられてきた。

 28日に開催されたこの本部代表会には、党中央委員会の各級組織の全員会議と代表会で選出された代表者が参加し、趙甬元(チョ・ヨンウォン)党中央委員会書記(政治局常務委員)が「指導」した。党中央委員会本部委員会の委員、候補委員が選出され、第9回党大会に送る代表者の選挙とオブザーバーの推薦が行われた。また、本部委員会の第1回全員会議では本部党委員会の責任書記と書記が選出された。いずれも氏名は非公表である。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
礒﨑敦仁(いそざきあつひと) 慶應義塾大学教授。専門は北朝鮮政治外交。1975年生まれ。慶應義塾大学商学部中退。韓国・ソウル大学大学院博士課程に留学。在中国日本国大使館専門調査員、外務省第三国際情報官室専門分析員、警察大学校専門講師、米国・ジョージワシントン大学客員研究員、ウッドロー・ウィルソンセンター客員研究員など歴任。著書に『北朝鮮と観光』(毎日新聞出版)、『北朝鮮を読み解く』(時事通信社)、共著・編著に『最新版北朝鮮入門』(東洋経済新報社)、『北朝鮮を解剖する』(慶應義塾大学出版会)など。
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