昨年十一月十日、衆議院外務委員会での「父子対決」が新聞紙面を賑わせた。河野洋平外務大臣に対し、長男である河野太郎議員が質問に立ち、米国の核の傘の抑止力をめぐる論議を展開したのだ。だが、周囲の注目に対して当の太郎氏は、「確かにオヤジは国会議員ですが、だからどうなんだっていう。『二世だろ』という言われ方は、何年か頑張ればされなくなるかなと思っています」とあっさりしたものだ。 一九六三年生まれの河野氏は、慶応中学、高校から進んだ慶応大学を一年余りで中退、ジョージタウン大学へ留学。比較政治学専攻の傍ら、大統領選の手伝いや下院議員のスタッフ等を経験。卒業後日本に戻り、富士ゼロックス及び日本端子株式会社に勤務した。

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