オウム真理教元幹部、平田信容疑者(46)がなぜ出頭したのか、その動機をめぐって議論が起きている。
彼は逮捕後、自ら滝本太郎弁護士との接見を求めた。滝本さんは接見後、麻原彰晃の「死刑執行は当然」などと語っていたことを明らかにした。ジャーナリスト、江川紹子さんらは、出頭は「麻原らの死刑執行遅延が目的」とみているが、平田容疑者本人がその説を否定した形だ。
そもそも滝本さんは一家惨殺された坂本堤弁護士の元同僚で横浜弁護士会所属、オウム脱会者支援活動を続けてきた人物だ。そんな反オウムの人に弁護を頼んだこと自体、最初からオウムとは無関係だと装うため出て来た可能性がある。平田容疑者は、教団から1000万円の逃亡資金をもらったとも言われ、17年間もの逃亡を助けた組織の存在は否定できない。
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