ミャンマー国営テレビ(MRTV)は三月から、毎日午後八時の定時ニュースの後の天気予報で、首都機能移転先である中部の小都市ピンマナを最初に取り上げ始めた。ピンマナの“序列”が現在の首都であるヤンゴンや古都マンダレーより上になったことで、「軍事政権による首都移転計画はいよいよ本物」との観測も流れる。 だが、計画の発案者である最高実力者タン・シュエ国家平和発展評議会(SPDC)議長は、首都移転作戦の全権を腹心のトゥラ・シュエ・マン国防省陸海空軍作戦調整官(軍政指導部内序列三位)に委任。議長本人は、マンダレーで生活をしているとされる。

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