国際人のための日本古代史
国際人のための日本古代史 (53)

「お盆の起源」は仏教のみならず「縄文」にまで遡る

執筆者:関裕二 2014年8月13日
エリア: アジア

 日本人の三つ子の魂を知る上で「お盆」は、貴重なサンプルだ。純粋な仏教行事に見えるが、「仏教の衣裳をまとった日本的な風習」なのである。

「お盆」の歴史は古い。すでに7世紀の初頭に、推古天皇が取り入れていた。

 推古14年(606)4月8日、丈六(1丈6尺、約4.8メートル)の仏像が完成し、元興寺(飛鳥寺)金堂に収められた。そしてこの年から毎年、4月8日に灌仏会(かんぶつえ)が、7月15日に盂蘭盆会(うらぼんえ)が執り行われるようになった。灌仏会は釈迦の誕生を祝う法会で、盂蘭盆会が、のちに「お盆」となる仏教行事だ。最初の本格寺院の誕生とともに、「お盆」は始まったのだ。

カテゴリ: 社会 カルチャー
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執筆者プロフィール
関裕二 1959年千葉県生れ。仏教美術に魅せられ日本古代史を研究。武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。著書に『藤原氏の正体』『蘇我氏の正体』『物部氏の正体』、『「死の国」熊野と巡礼の道 古代史謎解き紀行』『「始まりの国」淡路と「陰の王国」大阪 古代史謎解き紀行』『「大乱の都」京都争奪 古代史謎解き紀行』『神武天皇 vs. 卑弥呼 ヤマト建国を推理する』など多数。最新刊は『古代史の正体 縄文から平安まで』。
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