
ニニギがサルタヒコに誘われて降臨した高千穂(筆者撮影)
スサノヲは太古の日本を代表する太陽神で、天皇家の祖だった……。前回提示しておいたこの仮説を、さらに確かなものにできるだろうか。
『日本書紀』が認めた「男性太陽神」の存在
『日本書紀』も、複数の太陽神の存在を認めている。太陽神は女神・アマテラス(天照大神)だけではなかったのだ。前回お話しした男神の「ヒルコ(蛭児)」がそうだし、第11代垂仁天皇の時代に新羅から来日したアメノヒボコ(天日槍、天之日矛)も、太陽神的属性を備えている(「日」と「槍=陽根・男根」)。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン