饗宴外交の舞台裏
饗宴外交の舞台裏 (197)

フランス初「事実婚ファーストレディー」の知られざる苦闘

執筆者:西川恵 2014年10月16日
エリア: ヨーロッパ
 訪日の際、両陛下と (C)時事
訪日の際、両陛下と (C)時事

 フランスのオランド大統領(60)と事実婚を解消したバレリー・トリルベレールさん(49)が破局の一部始終を明らかにした著作『いまの時に有り難う』を出し、ベストセラーとなっている。大統領の不誠実に対する怒りが本の主旋律をなしているが、事実婚で初めてファーストレディーになったことへの周囲の偏見の中で、懸命にその役割を模索する1人の女性の姿も浮かび上がる。

 

執筆動機は「大統領の不誠実な態度」

 本は9月初めに出版されるや大きな話題となった。オランド大統領の政治家としての優柔不断な性格や、自分から関係を解消した大統領が、いまになって執拗に復縁を迫っていることを明かしたからだ。閣議の最中や外国首脳との食事の合間にも、SNSで「愛している」「もう誰とも付き合っていないから」と復縁を求める伝言を送りつけている。1日に二十数回に上る時もある。

カテゴリ: 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
西川恵 毎日新聞客員編集委員。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。著書に『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、『ワインと外交』(新潮新書)、『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、『知られざる皇室外交』(角川書店)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。5月16日、新潮新書から『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』 を刊行。
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