安倍首相が24日から29日の日程で、ペルシア湾岸産油国(バーレーン、クウェート、カタール)と東アフリカのジブチを歴訪しているところである。すでに今年の4月30日から5月3日にかけてはサウジアラビア、UAE、トルコを訪問しており、日本の首相が中東・湾岸諸国にここまで頻繁に足を延ばすのは前例のないことだ。
今回の訪問の意義を見る際のポイントは、(1)エネルギー安全保障・シーレーン安全保障を中心とした戦略的な側面、(2)インフラ受注への売り込みなど経済的な側面、の2つだろう。戦略的な側面で注目されるのがバーレーンとジブチであり、経済面ではクウェートとカタールが主になるだろう。

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