初訪中に「1000人随行団」:豪ターンブル政権の危うい「親中」姿勢
オーストラリアのターンブル首相は4月14日から15日にかけて、中国を訪問した。オーストラリアはG20のメンバーであることから、今年9月に中国・杭州で開催予定のG20サミットに出席見込みであるにもかかわらず、それから約5カ月前にわざわざ首相就任後初となる訪中を敢行。外交上、国際会議出席による相手国訪問と2国間訪問では、後者が格上とされることから、今回の訪中で中国重視を打ち出した。また、約1000人の企業関係者が随行し、同政権の経済重視の姿勢が示された格好だ。
他方、昨年秋には、第2次世界大戦で日本軍が戦略的な爆撃を実施したダーウィン港の、中国企業への「租借」が決まったこともあり、安全保障上の不安が懸念される。

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