フランス大統領選「謎の男」マクロン(下)「裕福」で「人たらし」だが「理想主義者」

2月4日、リヨンでの集会で演説するマクロン(筆者撮影)
エマニュエル・マクロンが大統領候補として急浮上してきた第4の要因は、状況を素早く見極め、チャンスをつかむ能力である。
マクロンが2017年大統領選への立候補を明らかにしたのは、2016年11月だった。絶対的に有利な候補者が存在しない状況を読み取り、「行ける」と踏んだ判断力は、現在に及んで正しさが証明されつつある。また、社会党が中心になって実施した左派予備選への参加を誘われながら断り通したのも、正しい対応だった。

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