マクロン大統領の「実相」(上)「全幅」ではなかった仏国民からの「信頼」

執筆者:渡邊啓貴 2017年6月22日
エリア: ヨーロッパ
議会選も圧勝ではあったが……(C)AFP=時事

 

 6月11日と18日に実施されたフランス国民議会選挙では、5月に選出されたエマニュエル・マクロン大統領率いる中道派「共和国前進(LREM)」が、全議席の約6割の350議席を得て圧勝した。大統領選挙の勢いをそのまま受けたマクロン派の勝利だった。

 大統領に政治経験が乏しいことや、新党に対する有権者の信頼がどの程度のものか、という懸念から、大統領と議会の与党政治勢力が「ねじれ現象(コアビタシオン)」を起こし、政局運営が不安定になるのではないかという不安の声もあったが、それは杞憂に終わった。

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執筆者プロフィール
渡邊啓貴 帝京大学法学部教授。東京外国語大学名誉教授。1954年生れ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程・パリ第一大学大学院博士課程修了、パリ高等研究大学院・リヨン高等師範大学校・ボルドー政治学院客員教授、シグール研究センター(ジョージ・ワシントン大学)客員教授、外交専門誌『外交』・仏語誌『Cahiers du Japon』編集委員長、在仏日本大使館広報文化担当公使(2008-10)を経て現在に至る。著書に『ミッテラン時代のフランス』(芦書房)、『フランス現代史』(中公新書)、『ポスト帝国』(駿河台出版社)、『米欧同盟の協調と対立』『ヨーロッパ国際関係史』(ともに有斐閣)『シャルル・ドゴ-ル』(慶應義塾大学出版会)『フランス文化外交戦略に学ぶ』(大修館書店)『現代フランス 「栄光の時代」の終焉 欧州への活路』(岩波書店)など。最新刊に『アメリカとヨーロッパ-揺れる同盟の80年』(中公新書)がある。
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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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