フランスで目下、「国家」と「市民社会」の泥沼の攻防が続いている。11月28日と12月5日の週末に2週続けて、フランス中で権力に反対する抗議活動が繰り広げられた。
ここで国家というのは、本来市民を守る側の警察権力のことだ。「国家=権力」と「社会=市民」の対立は、ヨーロッパ近代国家の歴史的構図だ。しかし今日、その構図は必ずしも明確ではない。市民側の主役が誰だか不明なのだ。
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