欧州が直面している「第2波」猛威の「惨状と対策」

欧州の牽引3カ国も相次いで再ロックダウンに踏み切った(C)EPA=時事
 

 新型コロナウイルスの感染拡大第2波が欧州で猛威を振るっている。

 11月上旬の時点で、欧州全体で感染者累計数は1000万人を突破した。死者数はすでに27万人に達しようとしている。

 テドロス・アダノムWHO(世界保健機関)事務局長は、今春のような全国的ロックダウン(都市封鎖)をするまでには至らないが、各国は規制強化の必要があると警告を発していた。

 しかしその見通しも虚しく、フランスで再びロックダウンが宣言された。

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執筆者プロフィール
渡邊啓貴(わたなべひろたか) 帝京大学法学部教授。東京外国語大学名誉教授。1954年生れ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程・パリ第一大学大学院博士課程修了、パリ高等研究大学院・リヨン高等師範大学校・ボルドー政治学院客員教授、シグール研究センター(ジョージ・ワシントン大学)客員教授、外交専門誌『外交』・仏語誌『Cahiers du Japon』編集委員長、在仏日本大使館広報文化担当公使(2008-10)を経て現在に至る。著書に『ミッテラン時代のフランス』(芦書房)、『フランス現代史』(中公新書)、『ポスト帝国』(駿河台出版社)、『米欧同盟の協調と対立』『ヨーロッパ国際関係史』(ともに有斐閣)『シャルル・ドゴ-ル』(慶應義塾大学出版会)『フランス文化外交戦略に学ぶ』(大修館書店)『現代フランス 「栄光の時代」の終焉 欧州への活路』(岩波書店)など。最新刊に『アメリカとヨーロッパ-揺れる同盟の80年』(中公新書)がある。
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