「貧困と格差」ではなく「道徳と家族」というポピュリズムの「本質論」

今後のポピュリズム論議に大きな影響を与えるかもしれない論考
一般的な知名度がそれほど高いわけではないものの、欧州にかかわる研究者やジャーナリストの間で、イワン・クラステフ(Ivan Krastev)の名はなじみ深い。ソフィアやウィーンを拠点に活動するブルガリア人政治学者で、『インターナショナル・ニューヨーク・タイムズ』紙に月1回掲載されるコラムの筆者でもある。東京の洋書店で彼の新著『AFTER EUROPE(欧州以後)』(University of Pennsylvania Press)を偶然見かけて手にしたのも、毎度鋭い彼のコラムを楽しみにしていたからだった。

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