「貧困と格差」ではなく「道徳と家族」というポピュリズムの「本質論」

今後のポピュリズム論議に大きな影響を与えるかもしれない論考

 

 一般的な知名度がそれほど高いわけではないものの、欧州にかかわる研究者やジャーナリストの間で、イワン・クラステフ(Ivan Krastev)の名はなじみ深い。ソフィアやウィーンを拠点に活動するブルガリア人政治学者で、『インターナショナル・ニューヨーク・タイムズ』紙に月1回掲載されるコラムの筆者でもある。東京の洋書店で彼の新著『AFTER EUROPE(欧州以後)』(University of Pennsylvania Press)を偶然見かけて手にしたのも、毎度鋭い彼のコラムを楽しみにしていたからだった。

カテゴリ: 政治 社会 カルチャー
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執筆者プロフィール
国末憲人 1963年岡山県生まれ。85年大阪大学卒業。87年パリ第2大学新聞研究所を中退し朝日新聞社に入社。パリ支局長、論説委員、GLOBE編集長を経て、現在は朝日新聞ヨーロッパ総局長。著書に『自爆テロリストの正体』『サルコジ』『ミシュラン 三つ星と世界戦略』(いずれも新潮社)、『ポピュリズムに蝕まれるフランス』『イラク戦争の深淵』『巨大「実験国家」EUは生き残れるのか?』(いずれも草思社)、『ユネスコ「無形文化遺産」』(平凡社)、『ポピュリズム化する世界』(プレジデント社)など多数。新著に『テロリストの誕生 イスラム過激派テロの虚像と実像』(草思社)がある。
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